珈琲編『一杯の珈琲ができるまで』
お茶もコーヒーも飲み物として人の口に入るまで様々な工程があります。
今回はコーヒーの栽培から一杯のコーヒーになるまでを簡単に紹介します。
①栽培
北緯25度から赤道を挟んで南緯25度までをコーヒーベルトと云い
広く世界でコーヒーが栽培されています。
北緯25度は台湾あたりに、南緯25度はオーストラリアの中心地あたりになります。
さらに熱帯、亜熱帯地域の山岳地帯で降雨量の多い地域が適します。
ジャスミンのような白い花を咲かせコーヒーチェリーを実らせます。
②収穫
コーヒーチェリーの中に二つの種子が向かい合って入っています。
その種子を取り出してコーヒー豆を作ります。
③精製
コーヒーチェリーには外皮、果肉、内果皮、銀皮(種子を覆う皮)、種子
からなり、種子だけを取り出す方法として大きく2つの方法があります。
⑴ナチュラル(自然乾燥式)
果実を天日乾燥させて果肉を除去した後、固くなった外皮を脱穀します。
香味、味わいは深いが品質面でやや劣ります。
⑵ウォッシュト(水洗式)
機械を使って果肉を除去した後、発酵させて大量の水で洗います。
やや酸味のあるクリーンな味わいで品質も良いが、豊富な水資源が必要です。
最近では両者の良い所を取り入れた精製方法など様々です。
④焙煎
精製後に出来上がったコーヒー生豆を煎ります。
生豆の特徴によって煎り具合が変わります。
焙煎度は大きく分けて以下の4種類が一般的です。
・浅煎り(Light roast,Cinnamon roast)、
・中煎り(Medium roast,Hight roast)
・中深煎り(City roast,Full City roast)
・深煎り(French roast,Italian roast)
煎り具合によってコーヒーの酸味、苦味などが決定されます。
焙煎後3日目から10日目位が良いとされていますが‥‥
浅煎りの場合、酸味が目立ちますが煎りが深くなるにつけ苦味が顔を出してきます。
⑤焙煎豆を挽く(ミル)
抽出方法によって挽き具合が変わります。
・細挽き:エスプレッソ、エアロプレスなど
・中挽き:ペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォンなど
・粗挽き:ウォータードリップ、フレンチプレスなど
⑥抽出
抽出方法によって同じ豆でも味や香りは変わってきます。
さらにお湯の温度、抽出時間などによっても変わります。
その他、細かな要素はありますが①〜⑥の工程によってコーヒーの味、香りなどが
決まってきます。
『鵜沼茶坊 葉豆』では広く13ヶ国の良質な生豆を仕入れ、
少量づつ自家焙煎を行い最良の状態を保ちつつ3種類の抽出方法で
一杯の珈琲を丁寧に提供しています。