月別アーカイブ: 2015年12月

葉豆の豆知識 No.010

日本茶編『日本茶を美味しく淹れる』
同じお茶の葉を使っても正しい淹れ方で頂くと、日本茶はより美味しくなります。
それには急須にお湯を入れた時の温度と時間が重要になります。
お茶の主な成分は渋みのカテキン、苦味のカフェイン、旨味や甘味のテアニンなどがあり
いづれの成分もお湯の温度が高くなるほど溶出しやすくなり
渋味のカテキンは低温では溶出されにくく、
苦味のカフェインは高温ならすぐに低温ならじわじわと溶出されます。
旨味のテアニンは低温でも短時間でよく溶出されます。
これらの特徴により低温で淹れると旨味や甘味が濃く渋味や苦味の薄いお茶になり
高温では渋味や苦味が増して全体的に強い味のお茶になります。
さらにお茶の種類によって成分量が異なります。
おおよその目安は
玉露上 3人分、茶葉:10g、湯量:60ml、湯温:50℃、時間:150秒
煎茶上 3人分、6g、170ml、70℃、120秒
煎茶並 5人分、10g、430ml、90℃、60秒
番茶  5人分、15g、650ml、100℃、30秒
焙じ茶 5人分、15g、650ml、100℃、30秒
お湯は沸かしたてを冷まして使用します。
ちょっとの手間で味は変わります。是非お試しあれ!

『鵜沼茶坊 葉豆』ではお茶を淹れる行為も楽しんで頂くため、
一煎目はスタッフが二煎目以降はお客様ご自身で淹れて頂きます。

葉豆の豆知識 No.009

日本茶編『日本茶の歴史』
日本茶の起源は中国から伝わったもので時期は不明ですが、
遣唐使の頃に行き来する僧などによって伝えられたと言われています。
鎌倉時代には抹茶文化が普及しお茶の栽培も広がっていきました。
もともと薬として飲まれていたお茶ですが、
南北朝時代から室町時代にかけて武士の間で産地銘柄などの利き当てを
競う「闘茶」や歌を楽しむ集まり「茶寄合」などが盛んに行われるようになりました。
安土桃山時代には千利休によって日本文化独特の茶の湯、茶道が完成しました。
江戸時代に入り広く庶民に飲まれるようになりました。
いつも通り、ありふれたと言う意味の「日常茶飯事」と文字通りなったのは
江戸時代以降となりますネ!
さて現在ではペットボトルのお茶を飲む人が増え、
急須でお茶を淹れて飲むことも減っているそうですが……

『鵜沼茶坊 葉豆』では玉露や上級煎茶など6種類の日本茶を
常滑焼の一点物急須で楽しむ事ができます。
たまには日常茶飯事でない、ひと時をお過ごし下さいませ。

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