珈琲編『コーヒー豆の挽き』
前回の豆知識で珈琲豆の鮮度を保つためのお話でしたが、
できれば珈琲を淹れる直前にコーヒー豆を挽きたいものです。
コーヒー豆を挽く場合、挽き具合(粉の大きさ)で味や香りに変化をもたらします。
また抽出器具によって挽き具合も変える必要があります。
挽き具合は大きく次の4種類に大別できます。
①粗挽き……ザラメ糖ほどの大きさ
フレンチプレス、パーコレーター、ペーパードリップ、ネルドリップなど
②中挽き……ザラメ糖とグラニュー糖の中間ほどの大きさ
ペーパードリップ、ネルドリップ、コーヒーメーカー、サイフォン、フレンチプレスなど
③細挽き……グラニュー糖くらいの大きさ
マキネッタ、ペーパードリップ、サイフォン、水出しコーヒーなど
④極細挽き…最も細いパウダー状の大きさ
エスプレッソマシン、イブリックなど
抽出器具によって挽き具合を変えるのは、粉の大きさによって
抽出時の成分の出方やろ過速度が異なるためです。
逆にペーパードリップは①〜③のどれにも属しています。
言い換えれば、どの挽き具合でも抽出は可能ですが、味や香りは異なります。
挽きが細いほど苦味や酸味などが強く出て、濃い目の珈琲になります。
ご家庭で美味しい珈琲を淹れるためには、ミルの購入をお勧めします。
家庭用ミルには色々なタイプがありますが、挽き具合の調整が楽な
手廻しのコニカルカッターが良いと思います。
挽きたてのコーヒー豆で淹れた珈琲はいつもと一味違うこと間違いなしです。
『鵜沼茶坊 葉豆』ではサイフォン、ペーパードリップ、ネルドリップの
三つの抽出方法をお客様に選んで頂き一杯一杯珈琲を淹れています。
粉の大きさは、サイフォン < ペーパードリップ < ネルドリップ
の順に大きくなります。