カテゴリー別アーカイブ: 紅茶編

葉豆の豆知識 No.017

紅茶編『美味しい紅茶の淹れ方』
前回は紅茶を美味しく淹れる為の水に関する情報でした。
今回は紅茶を美味しく淹れるポイントを幾つか解説致します。

①ジャンピング ジャンピングとは、ティーポットの中で起こる茶葉の
 上下運動(対流運動)を云います。
 茶葉がジャンピングする事によって茶葉の一片一片から
 まんべんなく味や香りが抽出されます。
 良いジャンピングをさせる為には、水の空気量、温度が最も重要です。
 温度が低いと茶葉は浮き上がったままになり、高いと空気も少なくなり
 茶葉は沈んだままになり泥臭くエグい紅茶になります。
 ジャンピングをさせるポットはお湯の対流運動が起こりやすい
 丸型のポットが理想です。ガラス製の物だと茶葉のジャンピングも
 見ることが出来て最適です。
 良いジャンピングを見ているだけでも高揚感や癒しなどの効果もあります。
 
②茶葉を蒸らす 茶葉の大きさで抽出時間は異なりますが、
 2分〜5分ポットの中でじっくり茶葉を蒸らして下さい。
 茶葉のジャンピングは約2分程続きその後はポット下に沈殿します。 

③移し替え 茶葉を蒸らした後は、別のポットに茶葉をこして移し替えるか
 ティーカップに注ぎきりましょう。
 茶葉を入れっぱなしにすると濃くなり過ぎかつ余分な成分も抽出され
 美味しくありません。
 
④保温 使用するポットやティーカップはあらかじめ温めておきましょう。
 抽出中や抽出後のポットはティーコジーなどで保温して冷めるのを防ぎます。

『鵜沼茶坊 葉豆』では丁寧に淹れた美味しい紅茶を飲むことが出来ます。

葉豆の豆知識 No.016

紅茶編『紅茶と水の関係』
日本茶、台湾茶、紅茶など茶葉を使用する飲み物において
水が果たす影響は大きいものです。
その際、意識しておきたいポイントは「空気」「硬度」「温度」の3つです。
これらのポイントを押さえて淹れた紅茶は同じ茶葉を使用しても
ワンランク上の出来栄えになります。

①空気 水分中の空気が少ないと泥臭くエグミが出ます。
 空気を多く含んだ水を作るにはポットに水を勢いよく注ぎ
 水分中に多くの空気を含ませます。
 汲み置きした水の場合、ペットボトルなどに入れ振って空気を含ませます。

②硬度 硬度とは水に含まれるミネラル含有量を表す数値です。
 硬度が高いとドロリと重く、低いと香味が出過ぎてアンバランスになります。
 同じ茶葉を使用しても硬水のイギリスと日本では水色や香味が違います。
 ペットボトルのミネラルウォーターでもヨーロッパ産の物は硬水が多く
 日本産の物は超軟水が多く両方ともに紅茶には不向きです。
 幸いにして日本の水道水は軟水で紅茶に向いています。
 カルキなどが気になる場合は浄水器をつけると良いでしょう。

③温度 水は沸騰させ続けると空気が抜けてしまいます。
 必ず沸騰直前で火を止めます。
 目安は水から強火で沸かし硬貨大の大きな泡が音を立てて弾け、
 表面が波打って来た状態がベストです。
 温度は98℃が適温になります。

水以外にも気をつけたいポイントは幾つかありますが、又後日……

『鵜沼茶坊 葉豆』では全て飲み物は浄水器を通した水道水を使用しています。

葉豆の豆知識 No.013

紅茶編『紅茶の分類』
日本人の多くの方は、紅茶と云えば日東紅茶、リプトンなどの
ティーバッグで淹れる紅茶が一番馴染んでいると思います。
紅茶の名称としてアールグレイ、ダージリン、セイロンなども馴染みがあると思います。
しかしながら、それらの名称の意味は全く異なります。
アールグレイはフレーバードティーの名称であり
ダージリンはインド北部の紅茶の産地の地名で
セイロンは旧国名で現在はスリランカです。
紅茶の世界で混同しやすい用語をここで簡単に説明致します。

①ストレートティー……日本では砂糖、ミルク、レモンなどを入れない
 紅茶をストレートティーと言います。
 本場英国ではレモンティーはありません。

②エリアティー……単一産地の紅茶で他の産地とブレンドしていないものを指します。
 同一産地でのブレンドはエリアティーに含みます。
 コーヒーで最近使われているシングルオリジンと同じ意味です。
 インド….ダージリン、アッサム、ニルギリなど
 スリランカ….ウバ、ヌアラエリア、ルフナ、ディンブラなど

③フレーバードティー……茶葉に果実や花などの香りをブレンドしたものを指します。
 香りのつけ方も茶葉にエッセンスを加えたもの、花びらや果実の皮を合わせたもの、
 茶葉に香りを吸収させたものと様々です。
 キーマン茶に柑橘系のベルガモットの香りをつけたアールグレイが
 最も有名です。他にアップルティーなどがあります。

④ブレンドティー……複数のエリアティーを合わせたものを指します。
 フレーバードティーは含みません。
  
⑤ブラックティー……あまり馴染まないものですが、
 英国などでは茶葉を使った紅茶のことを指します。
 ブレンドティーは含み、フレーバードティーは含みません。

『鵜沼茶坊 葉豆』ではインド5種類、ケニア1種類、スリランカ4種類、
中国1種類、ネパール1種類のエリアティーをストレートティー又は
ミルクティーで飲む事が出来ます。

葉豆の豆知識 No.007

紅茶編『紅茶の生産地』
北緯25度から赤道を挟んで南緯25度までをコーヒーベルトと云い
広く世界でコーヒーが栽培されています。
紅茶も同様にティーベルトがあります。
北緯45度から赤道を挟んで南緯35度まで
北緯45度は北海道の稚内の南あたりになり、
南緯35度はオーストラリア大陸をほぼカバーします。
コーヒーより広い地域で栽培が可能なお茶の木は、
中国種とインド種(アッサム種)の基本2種類に大別できます。
中国種はインド種の約半分の大きさで色は濃く葉先は丸みがあります。
寒さに強く緑茶に向く種ですが、ダージリン、キームンは中国種です。
インド種(アッサム種)は中国種の2倍の大きさで、
色は淡い緑色で葉先は尖っていて表面はデコボコしています。
寒冷地では育たず熱帯産が多いようです。
強い日光を浴びることで紅茶独特の渋味となるタンニンが作られます。
主な生産国は生産量順にインド、ケニア、スリランカ、インドネシア、中国になります。
中国は茶葉生産量は世界一ですが紅茶以外のお茶になる比率が高いため一位ではありません。

『鵜沼茶坊 葉豆』ではインド5種類、ケニア1種類、スリランカ4種類、
中国1種類、ネパール1種類の紅茶を飲む事が出来ます。

葉豆の豆知識 No.003

紅茶編『紅茶の等級』
オレンジ・ペコ(Orange Pekoe)と言う単語を見たり聞いたりした事はありますか?
紅茶の世界ではよく使われる単語ですが紅茶の茶葉の等級を表します。
トワイニング紅茶にオレンジ・ペコと言う商品名の紅茶があったりする為、
間違って理解してる人も多くいらしゃる様です。
勿論、オレンジの香り、味とは無縁です。
オレンジ・ペコとは紅茶の茶葉の等級を示す上位のランクになります。

主な等級は以下の通り。<wikipediaより>
・オレンジペコ (Orange Pekoe, OP)
 茶葉の形状としては一番大きい茶葉を指す。
・フラワリー・オレンジペコ(Flowery Orange Pekoe, FOP)
 オレンジペコ等級並の大きさの茶葉で芯芽や若葉が多く含まれるものを指す。
・ブロークン・オレンジペコ(Broken Orange Pekoe, BOP)
 オレンジペコと同じ茶葉を細かく砕いたものを指す。
・ペコ(Pekoe, P)
 BOPよりやや大きく、OPやFOPより小さい茶葉を指す。
・フラワリー・ペコ(Flowery Pekoe, FP)
 Pで芯芽を多く含むものを指す。
・ブロークン・オレンジペコ・ファニングス
 (Broken Orange Pekoe Fannings, BOPF)
 BOPよりさらに細かくなった茶葉を指す。
・ダスト(Dust)
 一番細かく粉状になった茶葉を指す。
 ダストだからといって低級品というわけではなく、
 上質なものから低質なものまで様々である。主にティーバッグに使われる。
・ファニングス(Fannings, F)
 BOPFをふるいにかけたもの。Dより大きい。
・ブロークン・ペコー(Broken Pekoe, BP)
 Pをカットしたもので、BOPより大きいサイズ。
・ペコースーチョン(Pekoe Souchong, PS)
 Pよりも堅い葉からなる。香りも水色もPより弱い。
・スーチョン(Souchong, S)
 PSよりも丸みがあり、大きくて葉は堅い。
・ブロークン・ペコー・スーチョン(Broken Pekoe Souchong, BPS)
 PSの茶葉をカットし、ふるいにかけたもの。BPより大きい。
 
その他 OPより上級を示しアルファベットの冠が多く付いたものがあります。
国際的なルールは無く、主にインドの紅茶に使われている様です。

 
・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ
 (Golden Flowery Orange Pekoe, GFOP)
 FOPのうち、チップを含み水色が美しい黄金色を呈すもの。
 goldenはチップの色と水色双方を意味する。
・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ
  (Tippy Golden Flowery Orange Pekoe, TGFOP)
 GFOPのうち、チップの量がとても多いもの。
・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ
 (Fine Tippy Golden Flowery Orange Pekoe, FTGFOP)
 TGFOPのうち、ほとんどがゴールデンチップから成るもの。
・シルバー・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ
 (Silver Tippy Golden Flowery Orange Pekoe, STGFOP)
 TGFOPのうち、ほとんどがシルバーチップから成るもの。
 STGFOPもスペシャル・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・
 オレンジ・ペコと表示される場合がある。
・シルバー・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ
 (Silver Fine Tippy Golden Flowery Orange Pekoe, SFTGFOP)

ここまで来ると何が何だか分からなくなってきますネ。
これらは茶葉の大きさの等級であって品質の良し悪しではありませんが、
OP以上のものは手摘みで丁寧な仕事を要します。
同じ農園から出荷される紅茶でも収穫時期や場所など様々な要素と
テイスティングによって品質が決定します。

『鵜沼茶坊 葉豆』でも、いっぱい冠の付いた紅茶を飲む事ができますヨ!

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